石垣島生まれ、石垣島育ちのフォトグラファーがおすすめする、島のフォトスポット7選
石垣島。行ったことがある方もない方も、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
僕の故郷である石垣島は、そこでしか見ることができないような手付かずの自然や綺麗な海やたくさんの観光スポットが存在します。
と、さも昔から知っているかのように切り出しましたが、島出身の僕もその魅力に気づいたのは、高校を卒業して10年ほど島の外で暮らした後、帰島してフォトグラファーという仕事を得てあちこちで撮影を繰り返すようになってからのことでした。
この記事では、島出身者でありフォトグラファーである僕自身の目線で、石垣島はもちろん、周辺の離島も含めたおすすめフォトスポットをご紹介していきたいと思います。
石垣島は離島の集まり
石垣島は、個性豊かな離島が集まった八重山諸島の玄関口です。
日本最南端の波照間島。Dr.コトー診療所の舞台である与那国島。NHKテレビ小説のちゅらさんの舞台である小浜島。今でも沖縄の原風景が残る竹富島。イリオモテヤマネコなどといった数多くの特別天然記念物を見ることができ、今まさに世界遺産登録を目指している西表島。
これらの離島へのアクセスは、近いものでフェリーでわずか15分。石垣島にはホテルや飲食店、買い物施設も数多くあるため、離島を楽しみたい人はまず石垣島を目指し、そこから各島へと向かっていくのです。
石垣島のおすすめフォトスポット7選
<1.タバガービーチ>
インターネットで石垣島を検索すると、必ずと言っていいほどヒットするのが、エメラルドブルーの海で有名な川平湾。しかし有名なだけあって観光客が多い上、グラスボートだらけなので遊泳はできません。
「石垣島に来た!」という思い出を持って帰ってもらいたいので、一度は行ってもらいたいですが、ゆっくりと海を満喫したいという方には、川平湾近くのタバガーがおすすめです。
タバガーは、島民には馴染みがありますが、道が分かりづらいため観光客はほとんどいません。まさにシークレットビーチと呼べる、秘境的なビーチです。
ここは晴れでも曇りでも常に青いことで有名で、地元カップルには前撮りの撮影スポットとしても人気です。(天然のビーチなのでシャワーやトイレはないので注意が必要です。)
<2.白保の集落>
空港から一番近く、僕の生まれ育った集落でもある白保村。ここは、北半球最大級のサンゴの群落があり、ダイビングスポットとしても有名な場所。一年中マリンレジャーを楽しめます。
海が近いこともあり、僕が小学生だったの頃は、放課後になるといつも友だちと海に行って流木で秘密基地を作ったり、磯で魚やカニなどを捕まえたり、釣った魚を自分たちで焼いて食べたりしていました。雨の日以外は、ほとんど海で遊んでいましたね。
集落内は昔ながらの家が立ち並び、夜にはどこからか、三線の音色が聞こえてきます。道路脇にはハイビスカスやブーゲンビリアなどが季節を問わず咲いていて、石垣島らしい写真を撮れるスポットが多い場所です。
<3.明石のパラグライダー発着場>
目印がある訳ではないので、かなり分かりづらい場所です。敷地内は牧場になっていて入口には門があります。牛が逃げないように、出入りの時以外は必ず閉めましょう。
実はここが石垣島で一番の絶景ポイント&フォトスポットです。小高い丘から見える牧場と明石ビーチは本当に壮観。明石には絶品のソーキそばが有名な明石食堂があり、そちらもセットでおすすめです。
<4.米原のヤエヤマヤシ群落>
南国と言えば、ヤシの木を連想する人が多いのではないでしょうか。ここは、そんなヤシの木がこれでもかと言うほどに生えていて、南国っぽい写真を撮れるスポット。
入口にあるジュース屋さん「パパヤ」では、パッションフルーツやパイナップル、サトウキビなどのこれまた南国っぽいジュースが飲めます。注文を受けてから作るジュースは最高にフレッシュで美味。
ヤエヤマヤシ群の近くにある米原ビーチには、石垣島では珍しくシャワーが整備されているので利用しやすく、セットで訪れるとよいかもしれませんね。
<5.フサキビーチリゾート>
ここはリゾートホテルですがファミリーにもおすすめです。宿泊客以外も出入りすることができ、プールやビーチで泳ぐことも可能。整備されたお庭もきれいです。
ビーチには桟橋があって桟橋上で結婚式をすることもできます。フサキリゾートは夕日が綺麗なことで有名で、グリーンフラッシュという、夕日が落ちる瞬間に一瞬だけ夕日が緑に光る現象がよく見られます。沖縄ならではの美しいサンセットフォトを撮影したい方はぜひこちらへ。
<6.竹富島>
赤瓦の集落があったり、未舗装の砂利道があったりと、沖縄の原風景が残るのが竹富島です。竹富島に着くと、ガイドさんや自転車レンタルなどのお迎えが来ています。予約なしでもその場で声をかければ、集落まで車で連れて行ってくれますよ。
ガイドさんの三線を聴きながら、水牛の牛車で集落内を一周するといったような、ゆっくりとした時間を過ごせるのが竹富島。
星の砂の取れるカイジ浜や、広くて白い砂浜が綺麗なコンドイ浜などのビーチもあり、石垣島からフェリーで15分程で行けるのでアクセスも良く、人気の離島です。
<7.波照間島>
日本最南端の島である波照間島は、石垣島からフェリーで1時間ほど。最南端のビーチ、ニシ浜では高い確率でウミガメを見ることができます。 Goproなどの水中でも撮れるカメラがあれば、カメと一緒に写真を撮ることもできますよ。
そして宿泊した人だけが見られるのが圧巻の星空。石垣島の星空も綺麗ですが、それ以上の景色を見ることができます。
波照間島は外灯が少ない上、他の離島と離れている分、外灯や民家からの光害があまりなく、八重山ではNo.1の星空です。
ちなみに波照間島行きのフェリーは、他の航路よりも波が高いことが多く、船酔いしやすい人は要注意。酔い止め必須です。
知っている場所はありましたか?有名どころから地元民しか知らないようなスポットまで紹介してきましたが、石垣島にはまだまだたくさんのフォトスポットがあります。
島には優しい人が多いので、「この辺でいい写真スポットない?」と気軽に話しかけてみると、おすすめのお店や場所をたくさん教えてくれるはず。訪れるたびに、ここでもご紹介し切れていない、ご自身の新しいフォトスポットを見つけてみてください!