株式会社クッポグラフィー ウェディングフォト・ファミリーフォトの撮影

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「スタジオ撮影は子どもと向き合う時間に」子育てを経験したからこそ伝えたいこと

子育てをしていると、驚くほど毎日があっという間ですよね。繰り返される忙しない日々のなかで、子どもととことん向き合う時間を作るのは至難の技。

だからこそスタジオで撮影する時間は、家事も仕事も育児も全部忘れて、お子さんやご家族ととことん向き合う時間にしてほしいと考えています。

子育て経験や自分自身が忘れられない撮影体験をした私だからこそ、スタジオで撮影をする意味や大切さを伝えらえると思い、その想いを記事にしてみました。


スタジオで過ごす時間は、お子さんや家族と思いきり触れ合ってほしい

ママは本当に忙しいですよね。

私もママになってからというもの、子どものこと、家族のこと、仕事のこと、いつも頭の中は大忙しでした。

子どもを叱ったあと、自己嫌悪に陥るのはきまって子どもの寝顔を見た時。あぁ、また言いすぎちゃったな、と子どもの寝息を聞きながら反省するのは毎日のこと。

本当はもっと子どもの気持ちに応えたいし、一緒に遊んであげたいし、たくさん絵本を読んであげたいのに。

きっと多くのママがそんな日々を過ごしているのではないかなと思います。

私にはもうすぐ19歳になる息子と13歳の娘がいます。慌ただしい子育てはひと段落したものの、子どもを産んでからこれまで、悩みがなくなる日なんて1日もなかったように感じます。

そんな生活の中で、家事も仕事も育児も放り出して子どもたちと向き合った時間は、思い返せばとても少なくて。気がついたら大きくなっていたとはよく言いますが、本当にその通り。その都度いろんなことを乗り越えながら過ごしてきたけれど、忘れてしまったこともたくさん。

だから、毎日色々あるけれど、クッポグラフィーの撮影ではとにかく目の前にある状況だけを楽しんでほしいんです。

そしてたった1時間ほどの撮影時間が、何年経っても忘れられない体験として記憶に残ってもらえたら。そんな気持ちで日々撮影に入っています。

でも、私ももともとスタジオ撮影というものは、主役以外は静かに息を潜めておくもの、と思っていました。


忘れもしない、クッポグラフィーの撮影に初めて入った日のこと

私が初めてスタイリストとしてクッポグラフィーのスタジオ撮影に入った日のこと。いまだに鮮明に覚えています。その経験がスタジオ撮影に対する固定概念を取っ払ってくれました。

当時、横浜港北スタジオの店長をしていたうめさんに、「めぐさんも、ファミリー撮影に一緒に入って!」と言われたんです。

スタジオルームに入り、そこで私はとても衝撃を受けました。子どもを囲みながら、家族全員が主役でみんながとにかく笑顔。時々うめさんの話に大爆笑して、その瞬間をうめさんも笑いながら撮っている。

なぜか、私は涙が止まらなかったです。みんなが撮影の時間を楽しんでいる光景。家族の暖かさや自然な姿に、胸がいっぱいになりました。

その時に、スタジオはただ子どもを撮影する場所ではない、と気づかされたんです。


自分の家族と向き合った時間は宝物

2020年の春は、卒業式や入学式も縮小され、子どもたちの晴れの舞台を見ることができなくなってしまったご両親もたくさんいらっしゃいましたね。実は私もその一人で、息子と娘のダブル卒業、入学の年でした。

だから、スタジオで卒業撮影の度にご両親の気持ちが痛いほど伝わりました。「お子さんの姿を見て、どうですか?大きくなりましたか?」その問いかけが毎回自分に言われてるような気がして。

そして、私も家族で卒業撮影を撮ってもらいました。家族でスタジオを訪れたのは、娘の七五三以来、実に6年ぶり。

撮影の時間、私たち家族4人は愛犬を囲みながら、普段の生活では語り合えないそれぞれの想いを語り合いました。

息子は中学高校時代の思春期の苦悩や私たち両親への反抗期の想いを語り、娘は小学校生活の中で楽しかったことや、悩んだことを乗り越えられた想いを教えてくれました。みんなで笑いながら・・・ではなくほとんど泣きながら。(笑)

そんな卒業撮影をしたことで、普段の生活では見せてくれない成長した一面や、聞くことができない本音も知ることができました。


きっと、おばあちゃんになっても写真を見返すたびに、その瞬間を鮮明に思い出して涙が溢れてくると思います。


そして自分の体験を通して、ますます撮影に対する意識が変わっていきました。


スタジオ撮影は、今の家族の姿をじっくり味わってほしい

これまでベビー、七五三、マタニティー、成人式、還暦祝いなどたくさんの撮影に入ってきました。

生まれたばかりの赤ちゃんの撮影では、パパママもまだ子育てに手探り。泣き出す我が子を抱えながら、眠いのかな?お腹空いたのかな?オムツかな?と、夫婦で手取り足取り泣き止ませるのに必死な姿がとても微笑ましい。

子どもが歩けるようになれば一緒に歩幅を合わせて歩く姿。走り出すようになれば、パパが鬼になり鬼ごっこをしたり、ママが隠れて隠れんぼが始まったり。

お子さんが大きくなると、カメラの前でご両親が思うような姿を見せてくれなくなることも。緊張して口元が硬くなってしまったり、照れてうつむいてしまったり、質問に答えられない子だっている。

全てが成長の過程だと思っています。子どもなりに今の状況と戦っていて、頑張ろうとするけれど、うまくいかない自分がいる。でもそれは、その殻を破るきっかけがないだけなんですよね。

私はお子さんたちのどんな成長過程も、共感しながらスタジオにいます。今それをゆったりとした気持ちで見られるのは、その時間は本当に一瞬で過ぎ去ってしまうことを知っているから。


抱っこができるのも、肩車が出来るのも、ほっぺにチューしてくれるのも、膝に乗ってくれるのも、手を繋いでくれるのでさえも。

寂しいと感じる時が必ず来てしまうので、とにかく今目の前にいるお子さんの姿をスタジオで味わってほしいと思っています。


スタジオ撮影は、日常では気がつかなかったお子さんの成長に気がついたり、パパやママ自身の気持ちの変化に気がついたりすることができるもの。

スタッフの声がけも手伝って、普段は出せない気持ちを見せてくれることだってあります。

出来上がった写真とともに、そうやって過ごした時間がこの先忘れられない思い出となることを、これからも伝え続けていきたいと思います。